PROJECT 研究室の取り組み

ウォーカブル研究【2021年度~】

ウォーカブル研究(2021年度~)

近年、世界中で「車中心の都市」から「人中心の都市」への転換が図られており、都市再生の文脈のなかで街路空間の活用が試みられています。日本でも、2020年の『都市再生特別措置法等の一部を改正する法律』の施行以来、歩行者利便増進道路制度などさまざまなウォーカブルに向けた取り組みが始まりつつあります。

空間計画研究室では、ウォーカブルな都市の実現に向けた取り組みの一環として、最先端の技術を用いながら、人流の計測・分析・研究を行っています。

▪ LiDAR(リモートセンシング)技術を用いた人流調査・プランニング

 

LiDARは、レーザーを照射し、対象物までの距離データを取得するリモートセンシング技術で、リアルタイムに歩行者の通行・滞留などの状況を計測することができます。計測範囲は100m前後と限られるものの、画像・⾳声データ等の個⼈情報が取得されず、ミクロスケールの人流データを全数データとして取得できる点が大きな特徴です。

空間計画研究室では複数台のLiDARを保有しており、各地の社会実験やプロジェクトに際して人流計測を行っています。計測した人流データは分析のうえ、道路や広場の断面構成や什器のデザイン・配置など、ウォーカブルな都市の実現のためのプランニングの検討に応用しています。